100切りのためのLESSON5は、「バンカーや傾斜など、状況別の打ち方を知っておこう!」です。

練習場ではうまく打てるのに、コースに出るとダフったりトップしたりばかり…とお悩みの方も多いと思います。
それは、練習場が常に平坦なのに対して、コースはボールの位置によって様々な方向に傾斜しているためです。
またバンカーや深いラフなど難しい状況から打たないといけない場面も出てきます。
今回は、様々な状況での基本的な打ち方をご紹介いたします。

■前後の傾斜は逆らわずに立つ。

まずは前後の傾斜がある場合の打ち方です。
前に傾斜しているときは「左足下がり」、後ろに傾斜しているときは「左足上がり」などと表現されます。
前後の傾斜で上手く打つポイントは「傾斜に逆らわずに立つ」ことです。
傾斜に逆らっていつも通り立とうとすると、左足下がりではトップ、左足上がりではダフりやすくなります。
傾斜に逆らわず、傾斜に沿って立つことでボールをクリーンに捕えやすくなります。





■左右の傾斜は体全体で対応する。

続いては左右の傾斜です。
右利きの場合、右側に傾斜しているときは「つま先下がり」、左側に傾斜しているときは「つま先上がり」と表現されます。
つま先下がりのときはボールは足の位置より下になり、トップ&スライスしやすくなります。
通常より重心を低く落として、はじめから少し左を狙って打つようにしましょう。



つま先上がりのときはボールは足の位置より上になり、ダフり&フックしやすくなります。
体を少し起こして、クラブを短く持って、はじめから少し右を狙って打ちましょう。



どちらの状況でも、最後までボールをしっかり見ることが重要です。


■深いラフでは無理はしない。

ボールが深いラフに入ってしまった場合は、無理をせず、次が打ちやすいところに出せれば十分と考えましょう。
9番アイアンやピッチングウェッジなどボールが上がりやすいクラブを選択します。
横から打つと間に芝が入ってボールがうまく打てません。
深いラフでは特にボールを上から打ち込んでいく意識が大切です。
それにより芝の抵抗を避けてボールを打つことができ、ラフを脱出できる可能性が高まります。




■バンカーはフェースを開いて砂ごと打つ。

グリーン周りでバンカーにはまってしまい、ボールがなかなか出ない、グリーンオーバーのホームランを打ってしまったというのはよくあるケースです。
バンカーの難しさは
①周りより低い位置にあるため、ボールを上げないといけないこと
②下が砂地のため少しでもダフるとボールが全く飛ばないこと
が考えられます。

まず①への対抗策が、「あえてフェースを開くこと」です。
普通に握った状態からクラブを右側に回して握るとフェースが空を向くはずです。
フェースが上を向くという事は、ボールに当たった時ボールが高く飛び出すことになります。



しかしそのままではフェースは外側を向いているため、ボールが右に飛び出してしまいます。



そこで、左足を開いて構えることでフェースを空向きに開いたまま、方向は正面になるようにします。



続いて②への対抗策は「あえて砂ごと打つこと」です。
通常のアプローチのようにボールをクリーンに打とうとしても、少しダフるだけでボールが砂に入ってしまい、ボールが全く飛びません。
そこで重心を落として、あえて思いっきり砂ごと打つことで、砂と一緒にボールを飛ばしましょう。
砂と一緒に思いっきり打つことでダフって全然飛ばないということがなく、またジャストミートして飛びすぎることもありません。


この2つの対抗策を組み合わせることで、バンカーから1発で脱出&カップに寄せることも十分狙えます!!



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