100切りのためのLESSON最終回は、「コースマネジメントで毎回確実に100を切ろう!」です。

このLESSONNではスコア100切りを目標にスイングの基本的なことを中心に紹介してきました。
皆様も1度くらいは100を切ることができたでしょうか?

ここで認識しておいていただきたいのが、「100を切ったことがある」という人とと、「毎回100を切れる」という人には、かなり大きな差があるということです。
100を切ったことがあるという人は、たまたまその時ナイスショットが続いたなど、運が味方して100を切れた可能性があります。
毎回100が切れるという人は、100以下で回る実力を持っている人です。この差は大きいです。

そして安定的に100を切るためには飛距離や安定性を高める「スキル」の向上はもちろんですが、それに加えてコースの特徴や状況に合わせて攻め方を考える、 すなわち「コースマネジメント」が重要となってきます。
LESSON最終回は、コースマネジメントの大切さを皆様に理解していただければ幸いです。


■守りのマネジメント、攻めのマネジメント。

単純計算で、9ホールをボギー(45)、残りの9ホールがダブルボギー(54)で合計99となり、目標の100切りが達成できます。
つまり、全てのホールでパーやボギーを狙う必要はなく、半分はダブルボギーでも大丈夫なのです。
ボギーを取ることが難しそうなホールでは、どのようにすればトリプルボギー以上叩かないようにするかを考える必要があります。
そこで無理をせず、安全に攻める方法を考えるのが1つのコースマネジメントです。

また、どこかのホールでパーを取ることができれば、それは100切りのために貯金を作ることになります。 自分にとって得意な距離や自信のあるホールでは積極的に攻めてパーを狙っていく、これも1つのコースマネジメントです。

18ホールという長丁場の戦いの中で、安全に守るべきところと積極的に攻めていくところを考え判断してゴルフをする、これがコースマネジメントの醍醐味です。

■コースマネジメントの一例をご紹介。

<ケース①>狭く、短いミドルホールのティーショット

距離は300ヤード弱で左右が狭い、Par4のミドルホール。
皆様はどのクラブでティーショットを打ちますか??
いつも通りドライバーで230~250ヤード打っても良いですが、左右が狭くOBの可能性もあります。
OBになると1打罰で打ち直し、4打目でグリーンオンして2パットでダブルボギーです。
そこで、ティーショットを得意のミドルアイアンorUTで打ってみます。飛距離は150ヤード。
150ヤード×2打でグリーン手前まで運んで3打目でグリーンオン、2パットでボギーです。
うまく2オンしてくれればパーも狙えます。
このように、ホールの特徴によってはあえてドライバーを使わないというのも有効な選択肢となります。

 


<ケース②>ティーショットがOBギリギリの深いラフに入った

ティーショットがOB杭ギリギリの深いラフに入ってしまった場合、皆様は次の攻め方をどう考えるでしょうか。
ちなみにグリーン方向は開けており、グリーンを狙って打つことも可能です。

ここで無理にグリーンを狙った場合、うまくいけばパーも狙えますが、 ラフの影響で全く飛ばす何打も費やしたり、当たりによってはOBになる可能性もあります。
スコアを大きく崩す可能性のある賭けをするよりは、短い番手で確実にフェアウェイに出し、そこからグリーンを狙っていけば
悪くてもダブルボギーで抑えることができます。
最初に書きましたが、半分はダブルボギーでも良いのです。

 


これらはコースマネジメントのほんの一例に過ぎません。
実際にコースに出たら、ありとあらゆる場面でコースマネジメントが必要になります。
大切なのは目標達成のための攻め方を常に考えることです。



全7回のLESSONはいかがでしたでしょうか。
できる限り誰にでも共通するゴルフの基本をお伝えしてきたつもりですが、中には自分には合わないという方もいるでしょう。
そんな方は自分に合う理論を見つけ、100切りを目指していくのがベストだと思います。
大切なのは迷ったときに軸となる理論があることです。
軸となる理論や基本があれば自分にとってベストなスイングを意識的に再現できるようになります。それが安定的なスコアアップにつながります。
100切りの次は90、80、アンダーパーと常に上を目指してゴルフを楽しんでください!!